母の骨折

処置の適当さにビックリ!!

 

 昨日母が転んで骨折。

私は自宅から2時間近くの嵐山にいたので帰り着くまで主人が付き添っていてくれた。

到着すると「痛い、痛い。」と情けない感じの母。

痛みが治まらないまま処置は終わり帰るだけ。

 骨折はスグにでも手術をしなければならない状態だったけれども、他院で3日後に乳腺外来の予約をしていて手術の可能性もあると伝えると「切除場所が重なるといけないので同じ病院で診てもらった方がいい。」と紹介状を渡された。

 

 肩の骨折の処置に母の胸に腹巻のように固定バンドがされていた。

私は薬局で事務をしていて整形外科の患者さんがよく来るのだがあまり見た事のない巻き方だった。

先生の説明の時、私は居なかったのでそれが正解なのだろうと思った。

肩の固定は三角巾だけ。

 あまりに母が痛がるので、肩と体を固定した方が楽なのではないかと家に帰ってから風呂敷で固定しようとするも、触ると痛がるので断念。

一晩中痛くて眠れなかったようだ。

 翌日乳腺外来の予約をしていた総合病院で骨折を診てもらった。

先生の開口一番「どうして固定バンドをそんなところに巻いてるの?」

「看護師さんが巻かれました。」と母。

とんでもないテキトー看護師さんだったと発覚!!

先生は「きっと緊急だったので整形の看護師さんじゃなかったんでしょうね。」とフォロー(?)。

冗談でしょう~っ!!

骨折の処置で固定しなきゃ何すんのよ~。

一晩中痛がってたのは固定されてなかったからなのね。

 

情報共有

 

外来で

 総合病院は同じ建物にあっても科や役割が違うと情報の共有が未だに全く出来ないようだ。

何度も同じ様な内容の書類を書かされる。

眼鏡を忘れた老眼の私にはかなりキツイ作業だ。

科ごとに全く同じ問診票。

記入場所は総合受付の1か所なのだからコピーしてくれればいいのにと思う。

その他にも同じような書類を検査用だ手術用だなんだかんだと3~4枚書かされた。

次々と書類を書かされあちこち回される。 

それでも2科受けて検査等で時間がかかるのは仕方ない。

患者が多いのだから待たされるのも仕方ない。

ただ、「待ち時間」は表示してくれないと非常に困る。

いつ呼ばれるのか分からないのでトイレも行けないし食事もとれない。

 夕べ母は痛みで眠れておらず、隣で横になっていた私も気になり眠れていなかった。

ほぼ徹夜明けなのに食事もとらせてもらえない。

 どうして総合病院はいつまでたってもこうなんだろう。

母もクタクタだが私も正直疲れ果てていた。

外来の最後に骨折の手術の執刀医のお話があった。

何度か母ではなく私に向かって「大丈夫ですか?」とl声を掛けられた。

よほど疲れた顔をしていたのだろう。

「ここに来るまでは大丈夫でした。」と言ってやろうかと思った。

 

そして入院

 

看護師さんに3時前になって「お昼はいつ取らせてもらえるんですか?」とついに聞いた。

「麻酔科の先生のお話が病室で3時半からありますのでもう少しだけお待ちください。」という。

 結局、もう少し、もう少しと言われて4時過ぎの昼食となった。

病室に入ってから看護師さんと薬剤師さんと麻酔科の医師に今までにかかった病気・アレルギー等同じような事を聞かれる。

入院に至るまでにあんなに書かされた問診票はいったいどこに使われたのか謎である。

 

個々のレベルは上がってる?

 

 母の骨折で久しぶりに総合病院へ行ったが、患者に対する態度は数年前より数段良くなってる気がする。

医師も看護師も受付も警備のおじさんに至るまでとても親切だ。

不安な事や気になる事が聞きやすい。

相当おバカな私にも分かりやすい説明。

患者の話の内容には注意深く耳を傾けてくれる。

それだけに連携が取れていないのは本当に残念だ。

 

 団体スポーツや会社と同じ?

個々に実力があってもトップに能力がないと総合力は落ちる。

 

 

 素人がエラソーな事言ってすみません・・・(>_<)。

 

手術を終えて

 

 昨日手術を無事終えた。

母はこのまま痛みから解放されると思っていたらしい。

そんな訳あるはずがない。

今は麻酔が効いているだけ。

深く深く切っているのだから今からは切った痛みがやってくる。

それでも久しぶりにご機嫌だったのでそこには深く触れず放っておいて私は帰った。

 今朝「今日からリハビリでその話があるので早く来て欲しい。」とメールが来た。

家事もそこそこ、大急ぎで病院へ向かった。

ウソだった。

 リハビリといってもマッサージで、先生からのお話もなければ家族に来てもらうようにも言われていない。

昨日私が帰ってから物凄く痛くなって夜も眠れなかったらしい。

不安になったのかも知れない。

ただ、早く来て欲しかっただけのようだ。

「どの先生が家族に来るように言ってたの?」と聞くと適当な事ばかり言ってすっとぼける。

私も年をとるとこうなるのだろうか。

ちょっとワガママ。

まぁ、そこは病人なのだから多少は仕方ないかと諦める。

1日中居させるつもりだと困るので「朝から来たからお昼一緒に食べたら帰るね。」とクギを刺した。

 退院したら暫くはうちに来るのだからワガママ癖は困る。

冷たいようだが、介護に無理は禁物と思っている。

早めにに音を上げて主人にも義妹にも叔母にも頼りまくるつもりだ。

私の日常も大きく崩さないで何とか乗り切る方法を考え中。

 明日退院予定なので母が寝る布団に乾燥機をかけて母の家の冷蔵庫を片付けに行った。

 「退院は明後日になりました。」・・・母からメールが来た。

明日は久しぶりにゆっくりできそうだ。 

 

請求書が来た

 

病院の請求書ではない。

母の骨折でドタキャンした手話合宿(?)のホテルキャンセル料だ。

イベントの費用は主催者側のご好意で支払わなくていい事になった。

 

既に現地の最寄り駅に到着していたところに骨折の電話が入った。

受付時間がまだだったので、昼食に980円のうどんを食べて受付へ。

事情を伝えると、キャンセル料の請求書は後日ということだったのでスグに帰った。

 

請求額は11700円!!

ホテルはトイレを利用しただけだ。

11700+980円=12680円・・・豪華なうどんを食べに行った事にしよう。

 

母を迎えて

 

 骨折で介護が必要な為、一人暮らしの母をうちに迎えた。

手術をして金属の棒を入れてそれをネジ(?)で留めているのだから痛くない訳がない。

眠れない日が1週間ほど続いた。

可愛そうだがどうにもできない。

 

 乳癌の疑いの為総合病院を予約していたが、その2日前にコケた。

81歳にもなると癌に関しては医者はのんびりしている。

骨折で癌の診察が後回しになっているのを心配する母に「進みません、進みません。」と半笑い・・・ちょっと失礼(?)。

 しかし骨折の治療は急ぐらしい。

母と毎日生活するようになってその意味が良く分かった。

骨折の方がどんどん弱っていく。

年寄りが暫く動けないというのは大変な事だ。

 筋肉と心肺機能の弱るスピードは癌の進行よりずっと早いのだと感じた。

スグに座るし少し歩くとスグに喘いでいる。

一人暮らしで、数日前まで家事も花壇の水やりも全て自分でやっていた人とは思えない。

 

 何とか元の暮らしに戻させる為には病院のリハビリ以外に毎日の運動は欠かせない!!

一緒に歩けば散歩も出来る。

足ではなく、肩の骨折で良かったことにしよう。

 

日々の運動

 

 肩が痛くて歩くこともままならなかった母。

体力が落ちているようなので少しでも歩けるのならと毎日歩かせてみた。

 最初は驚いた。

2~300mも歩くと息を切らせている。

心臓は元々悪いのだが、こんな事はなかった。

本人もこれはマズいと思ったのではないだろうか。

多少無理をさせる程度に歩かせてみたが嫌がらなかった。

 日々、少しづつ距離が伸びてきた。

数日たって、階段も降りさせてみた。

高齢でも体力って戻ってくるのだと感心した。

 嬉しくなってきたのか、自分から「階段降りてみる。」と前向き。

食後に軽いスクワット10×3回も追加。

 1日500歩くらいで息を切らしていたのに、1500、2000、3000歩~。

骨折から17日目、歩き始めて10日目の今日は何と6000歩!!

抜糸もしたし、もう大丈夫そう。